
我々、豊高同窓生が母校に抱く「想い」、同窓会に寄せる「想い」は、世代もしくは個人によって多少の相違もあり、必ずしも画一的なものではありません。しかし捉え方の違いこそあれ、それらの「想い」は同根より派生したものであり、今でも拠り所や基軸となっています。
また、人格形成に大きな影響を与えてくれた母校に対して感謝や懐古の念を抱く人もいれば、人とのつながりを通じて縁の巡りを実感する人もいることでしょう。新聞などで豊高の活躍などを目にすると、自然と目尻が下がる人も多いことと思います。母校に対する想いは、形は違えども一人ひとりの心の中で確実に息づいているはずです。
今回、我々がコンセプトとして取り上げた「継」(けい・つぐ)という文字は、「継続」や「継承」に代表されるように、“あるもの”が次の世代や後任、あるいは次の段階へ引き継がれることをイメージさせるものです。先代から受け継いだものをしっかりと理解かつ実践し、次世代へ確実に託すことによって、“あるもの”は永遠に色褪せることはなくあり続けます。我々は、この“あるもの”を豊高や同窓会に寄せる様々な「想い」と位置付けたいと考えます。
こうしたことを踏まえ、我々は同窓会総会を開催するにあたり、第113回総会が「いろいろな想いを継ぐ」場と想定し、豊高への「想い」、同窓会への「想い」を再認識すると同時に、豊高同窓生としての仲間意識をさらに高めてもらうことを目標としました。
各人に宿る「想い」を呼び起こすため、あるいはさらに強固なものにするため、昔を懐かしみ、今を語り合って、来るべき未来への指針にするといった、「本来、同窓会とは」という原点に立ち返った企画の熟考・実践に取り組んでいくとともに、幾久しく且つ盛大に同窓会総会が継続されることを願いつつも、若い世代がもっと多く参加する総会であってほしいという想いから、豊高らしさあふれる素晴らし総会を1年でも早く体験してもらいたいと、この春卒業の同窓生を招待することに致しました。皆様方の御身内やご近所にこの春卒業の方がいましたら、是非声を掛けて頂きますようお願い致します。
先達より受け継いだ熱い想いを今、伝統という連鎖に乗せて次世代へしっかりと引き継ぐことこそが、当番幹事となった我々が果たさなければならない使命であるということを改めて感じているところです。
第113回同窓会総会で我々の「想い」が遂げられるよう、幹事一同協力して頑張っておりますので、1人でも多くの同窓生にご参加頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。
平成24年4月吉日
第113回豊浦高等学校同窓会
当番幹事代表 弘 中 邦 芳